今朝方、自宅で

　　　階段から落ちました。

　　　実は、

　　　年に１～２回程度は落ちます。

　　　普通ならば一生のうち、

　　　１～２回、

　　　幸運ならば

　　　一度も落ちなくて済む人も居ると聞きますが、

　　　ﾜﾀｸｼは、何故か落ちます。

　　　
　　　因みに、

　　　『踏み外す』を大袈裟に『落ちた!!!』

　　　と表現しているのでは無く、

　　　『マジ落ち』です。

　　　当然ですが、

　　　凄い音がします。

　　　『ヤバイ』、

　　　と思った時には既に遅く、

　　　『ゴタン、ゴタン、ゴタン……』

　　　ドリフ並に落ちます。

　　　

　　　以前の住まいでは、

　　　階段が直進で、

　　　一度足を滑らせると

　　　一気に落ちるのですが、

　　　現在の住まいの階段は、

　　　『コの字』に曲がっているので

　　　『半落ち』で止まるので助かります。

　　　

　　　幼児期～成人する位迄は、

　　　若かった御陰で

　　　直進階段で一度も死にませんでしたが、

　　　中年を迎えた今の体では、

　　　先ず、

　　　タダでは済まないでしょう……

　　　なので

　　　現在の住居の階段に感謝です。

　　　

　　　然しながら、

　　　『コの字』階段と云うのも曲者で、

　　　最短距離の内側(インコース)を下るか、

　　　最長距離の外側(アウトコース)を下るか、

　　　で歩幅が些か変わる為、

　　　絶妙な足捌きが必要とされ、

　　　気が抜けません。

　　　二ヶ月に三回は、

　　　魔のインコースで踏み外し、

　　　上の歯と

　　　下の歯が

　　　力一杯『がっっぅぅぅ』、

　　　と噛み合わさり、

　　　カスタネットの様な音がして驚きます。

　　　そして、

　　　『舌』を噛まなかった奇跡を

　　　噛み締めるのです。

　　　兎に角、インコースは鬼門です。





　　　本当に沢山落ちているもので、

　　　二、三日身体が痛いだけで

　　　余り気になりませんが

　　　思い出深い落下事件も幾つかは有ります。

　　　①　保育園の滑り台の階段からマッ逆さま…

　　　②　旧住居の直進階段で菓子を食べながらマッ逆さま…

　　　③　父の撒きぞいを食らい、二人でマッ逆さま…

　　　全ての事に共通して言える事は、

　　　『とても痛い』

　　　と言う事です。

　　　死なないのが不思議な位です。

　　　よくサスペンスドラマで

　　　階段から突き落とされて殺される場面が多々ありますが、

　　　なんで死ねるのか、承知しかねます。

　　　大好きだった祖父は、

　　　７５歳で直進階段の最上段から転げ落ち、

　　　そのまま転がり続け、

　　　玄関先でノビていました。

　　　あの時、

　　　『人って本当にノビるんだ!!!』、

　　　と感心した事が懐かしく思い出されます。

　　　

　　　ﾜﾀｸｼの、人生の御手本である祖父は、

　　　日常的に高い所から落ちていましたが、

　　　さすがに『ノビていた時』は、家族もビビリ、

　　　救急車を呼びました。

　　　翌日、病院へ見舞いに行くと、

　　　目を醒ましていた祖父コマキチは、

　　　『上から下までは痛いね』、

　　　と教えてくれました。

　　　階段から落ちる度に、

　　　祖父の事を思い出し、

　　　三階建てに住む富豪の家の子じゃなくて良かった～

　　　、としみじみ思うわけです。

　　　



　　　人それぞれ個性がある様に、

　　　階段にも、

　　　それぞれの癖があります。

　　　油断せず、

　　　上り下りして下さい。

　　　特に上る時は、

　　　落ちる時に背中からイクので厳重注意が必要です。

　　　階段は、

　　　『登り切るまで』、

　　　『降り切るまで』、

　　　それが『階段』ですから。




　　　最後に、

　　　自宅の『階段』の『段数』を

　　　よ～く把握する事が、

　　　『階段』を使いこなす『秘訣』であり、

　　　『奥儀』なのでもあります。




　　　【備考】
　　　　　　　階段＝上る(ノボル)、下る(クダル)

　　　　　　　２階＝上る(アガル)、下る(オリル)

　　　　　　　※　ＴＰＯによっては、【登る】、【降る】
　　　　　　　　　の使用が認められます。